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10周年企画 Vol.2 -我流 作文の心得-

 色々考えた末、やっぱりこの話は先に書いたほうがいいだろうと思い、ゲームの話に移る前にサイトを作る上でのハウツー的なものを書いておこうと思う。
 文章中心のサイトには何種類かタイプがあると思う。一回に軽いコラム級の数千字から成る長文を書く場合。またはライトな文体で数行の文章で書く場合。そしてその中間である場合。全てを見てきたわけではないけれど、これまでの経験上、大まかに分類してこの3つに考えられる。仮に長文型、中間型、短文型と分けると、私の文章は中間型の長文型寄りだと思う。そして私のこの文章構成は、右サイドメニューのリンクにもあるNez(Flydukedom)から多大な影響を受けている。
 例えば適当な文章を書いて即段落を分けるのは全く同一。文章の末尾表現も影響が大きい。大きいが末尾に関してはその他多数のサイトで「あ、コレいいな」と思ったものを覚えておいて、それをアレンジして使ったりそのまま使ったり、または昔のクセが抜けないものも含まれている。例えば「~だが。」など。
 書き出しにまず一文だけを残すというのは恐らくオリジナルではないかと思う(もしかしたらどこかからパクってきたのかもしれないけれど失念)。これは、「今回はこういう内容に関して書きますよ」というアナウンス的なものとして機能してほしいと思い書き続けているんだけれど、果たして役に立っているのかどうかは不明。
 段落分けが細かいのは、経験則からこのサイトは平日に訪問者数が多く、休日になると一気に減るという統計が判りだしてから顕著に気を使うようになった。実態は知らないけれど、この統計からこのサイトの訪問者の多くは仕事の合間や細切れの時間にここを見てくれているんだろうと思う。ということは一度に文字ばかり数十行も並んでいると、手軽に読むことができないだろうし、活字本のように栞を挟むこともできないウェブサイトの性質上、一度目を離すと自分がどこまで読んだのか一瞬で分からなくなる。このため大まかな目安を書き手の側で提供したほうが読む側の負担も減るだろうという意図で細かい段落分けを続けている。恐らくNezさんもそういう意図でこの段落分けをしているのではなかろうか。
 また内容に関しては大体が実数を伴わない抽象的な話や主観的な話ばかりになっている。これは一重に私の信念上、あまり断定的な話はしたくないというのが本音。-カット済み-まぁ、そんなわけで、2ch風に言えば議論厨としてあるのに、中身は中庸を求めてしまう出来損ないの中途半端さが恐らくこのウェブサイトの魅力度に直結しているんだろうと思われる。10年経って平均訪問者数10人ってことは一年当たりに増えるのは1人という計算か。むしろ現状が「10人来訪者のカウンターが残っていると諸手を挙げて喜ぶ」というものなので、何ともレベルの低い話だ。
 しかし数年前に最早、訪問者数の増加は諦めている。ある意味で悟りを開きました。これ以上は増えない、それは私の才能と魅力の限界。ならば2chやGoogle検索からの100人の訪問者よりも一人のブックマークを目指していこう、と思うわけです。
 まーねー本音を言うとねー。固定リンク先を増やしまくって、例えばゲームの日記をハイペースで更新し続ければ増えることは間違いないのよー。特にEQ2の時スタートダッシュから猛烈な勢いでSS付き攻略記事を続けていたらかなり訪問者数は増加していたし。ただ、アレはねーとにかく疲れるのよ。

10周年記念企画 vol.1

 今年でウェブサイトを作ってからちょうど10年になる。
 10年前、当初は「何となく友人がやっているから」という理由で釣られてGooの簡易ホームページ作成ソフトを利用して初めて作ったのがキッカケで、まさか10年続くとは思わなかった。そんなわけで、このサイトが出来た経緯でも語ろうかと思う。
 まさに時代はADSL、インターネット定額制が普及し始めた頃(だったはず)。インターネットに詳しい友人がホームページ作ったから見てよ、という誘いを受けてホームページ作りに興味を持ったのが全ての始まりだったように思える。彼のホームページを見て自分でも作ろうと思い、彼と同じようにGooでフリーのホームページサービスに申し込んだ。当時、FTPはおろかHTMLの使い方・書き方さえ知らなかった自分にとって、彼の真似をしてまずGooのホームページ生成CGIを使うのがやっと、という技術レベルだった。
 Gooの当時のホームページサービスは、素人向けにボタンを選択するだけで壁紙やリンク、CGIの表示を変更するような本当に素人向けの代物で、イマイチこのホームページというものの仕組みが理解できてなかった自分にとって非常に分かりやすいサービスだったと思う。このおかげでホームページ作りにそれほど悪い印象を受けず、「なんだ。ホームページ作るのって簡単じゃないか」とかなりポジティブなイメージを植えつけてもらえた。
 しばらくGooのホームページ生成CGIであれこれ遊んだ後、やはり簡易CGIじゃ作るモノに限界があると感じ、今度はHTMLというものに興味を持った。あの時の私はHTMLでホームページを作るというのは自由度が高いものの、必要な知識が結構要求されると思っており、またサーバーというものもよく分かっておらず、少し調べて作り始めてから初めて苦労を知った。
 当時はInfoseek等がメジャーなレンタルのウェブスペースであって、また他には自分の契約しているプロバイダが支給するウェブスペースというものが使えるということを知った。まだhatenaやBlog型サービスが生まれる前である。とにかく苦労した、ただこれしか覚えていない。とにかくGoogleでHTMLの使い方やFTPの使い方を書いたページを何十回も見て、仕組みは理解できないが方法だけは覚えた。1+1=2とありなぜ2になるのかは分からないがとにかく1+1は2になるという結論部分だけを抜き出した覚え方だった。そんな覚え方だったから「とほほのWWW入門」などには何度となく足を運んで、並んでいるHTMLのタグを一つ一つ見ながらHTMLエディターを動かしていたと思う。
 それから数年、HTMLで記述したシンプルな、本当に何も書いてないページに日記を記したCGIのリンクとCGI掲示板のリンクだけを貼り付けて運用していた。他にもゲームの内容に関して、別のウェブスペースへ申し込んだアドレスでまとめたページを作っていた(こちらはすぐに飽きて閉鎖した)。
 ただCGIに日記を書いて、たまに来るBBSのポストに返信をして、それで満足していた頃、偶然Movable Typeの存在を知ることになる。当時Movable Typeはまだ試験運用段階で、日本でのMovable Typeの第一人者であるMilano氏が翻訳し、日本語版が知られるようになる頃だった。その頃のMovable Typeにはスパムや、トラックバックスパムというものは存在せず、その目新しい「記事に対してダイレクトにレスを送れる」「トラックバックによって自動リンクが可能」という面白いCGIということで注目を浴びていたが、FTPに直接プログラムをアップロードしなくてはならない、スタイルシート等のこれまでホームページ作りで一般に使われていたHTMLとは違う、素人にはちょっと小難しいモノという印象があった。
 実際、あの時まともなMovable Typeの解説サイトはMilano氏のとこくらいにしかなく、それもCGIのインストールの仕方についての流れをSS付きで説明しているだけで、細かいトラブルのQ&Aというものはほとんど無かった。だいぶホームページやサーバーというものが分かってきたと自負していた私は、軽い気持ちでMovable Typeを利用し始めてずいぶん痛い目にあった。まずCGIがまともに動くようになるまで一週間を要したと思う。それから内部のシステムを理解するのに一週間、デザインを変更したり、スタイルシートというものを初めて見て数日。
 それから数年、テスト版のMovable Typeでホームページを運用してきた。その頃になるとレンタルサーバーではなく、インターネットで知り合った友人のサーバーを間借りしていたが、ある日その彼のサーバーマシンがクラッキングされ、ホームページデータが全て白紙になってしまった。バックアップまで全て消されていたらしく、復旧は困難だった。またちょうど同時期に彼が外国に赴任するためサーバーが使えなくなる旨が伝えられ、私はいつまでも人に頼るのは悪いと思い、自分でサーバーとドメインを取得した。
 このサーバーはSakuraのレンタルで、ドメインもそこで登録をした。都合良いことにhermit.jpというドメインは以前の使用者が料金を滞納し続けており、Sakura Serverの担当者に連絡したところこちらで使わせてもらえることになり、ドメインとサーバーの申請は滞りなく行えた。こういう経緯があって、このホームページの過去ログは2005年11月からの分しか残っていないわけである。
 当時から日記とBBSくらいしか置いてなく、訪れる人もほとんどいないネットの端っこにある零細サイトなのは今も変わらず続いている。魚拓というものもなかった時代なので10年前の頃の私のホームページを知る人は少ない。昔も今と変わらず文章だけの日記を続けていたが、昔の自分の日記を今の自分が見ると赤面したくなるだろう内容なのは間違いないので、できれば黒歴史として永久に封印したいもんだ。10年書き続けて文体もだいぶ変わった。きちんと段落分けや内容をまとめることが出来るようになったし、文章を書くおかげでいくらか語彙も増えた。たまにはっちゃけるが、ある程度落ち着いた文章を書くように心掛けだした。何より得たものは、文章を書くというのがわりと性に合ってるというのを知ったことだと思う。放っておくと延々と無駄話を書き続けるので、自分でも制御し難いほどに、書き癖というものが付いてしまった。その結果、ここまで読んでご覧の通りの文章量です。文字数カウンタでこの文章をカウントしてみると2800字もありました。どこの小論文ですか、これは。
 次は10年のゲーム歴でも語ろうかと思っているけれど、ここでこれだけ書いた事を鑑みると、10年分ゲーム歴について語るとこれの二倍は下らない量になると予想されるので、どうしたものかと悩む。