現在PCに搭載しているブルーレイの再生プレイヤーはバルクのディスクドライブを購入したときに付属品だったPower DVDだ。しかしソフトウェア自体のアップデートもせずに長年そのまま使い続けていたのでそろそろ限界のようだ。バージョンで言えばナンバー8で、現在の最新版が15なので、年に一度のバージョンアップとして計算しても7年前のソフトウェアとなる。従ってAACSも7年前に準じており最近のブルーレイディスクは全く読み込めないということが発生する。それはすなわち比較的最近のAACSである、新エヴァンゲリオンのブルーレイが全く視聴できないということなのだ。もちろんそろそろ発表されるという第四部もブルーレイ形式で買うつもり満々だったので、今からガックリきている。
昔からの映画コレクションは、DVD形式で集めているので再生には問題ない。そういった洋画類は、最初に蒐集し始めた時点で世間にあったフォーマットがDVDしかなかったので、今でもその形式にこだわって買い揃えている。ブルーレイ版の洋画は割り増しだとか、むしろ近年までブルーレイ復刻版が発売されないから選択肢として存在しなかったとかそういう理由もある。アニメは特定のジャンル(ガンダムみたいな)もの以外は観ることがないので当然ディスクを集めることはなく、そういうわけでエヴァンゲリオンのブルーレイというものは私の書棚において貴重な一石を投じているのだ。
閑話休題。Power DVDを最新版にするかどうかという考えはここ数年来の悩みの種になっている。正直に申すところ、年に数回(あるいはゼロ)しか再生しないブルーレイのために、わざわざ数千円のアップデート代を支払う価値があるのかどうかという問題だ。これが1000円や2000円程度なら話は別なのだが、キャンペーンに乗ったり色々な割引手段を駆使しても、5000円程度は費用が掛かる。製造年月日が新しいブルーレイの新作を購入する度にAACSの更新が問題になるため、この先も定期的なアップデートは必要になる。いつかは必要なコストだろう。だが何時支払うべきなのか、それが問題だ。この問題をさらに悩まさせているのは、通常のテレビ用ブルーレイ再生機があるせいだ。もちろんテレビ用の大画面で再生できるので視聴は手軽だし、AACSの問題を考えなくて済む。しかしシークでピンポイントスキップが出来なくなる。PCでのシーク操作に慣れていると、テレビのリモコン操作での先送り・巻き戻し操作は手間で仕方ない。あとムフフな動画が堂々と観れない。ヘッドフォンが……的な意味でも、やはり妥協は出来ない。
そういうわけで、他の人たちがPCのブルーレイ再生ソフトをどう管理しているのかというのが気になる。ところで最近の若い子はえちぃ動画はXVIDEOやFC2とかで調達してるんだろうな。何だろう、昔、たった1分かそこらのエロ動画のために5行以上50文字くらいのお礼の文章考えて、手に入れたzipが5分割で、しかも真ん中がぶっ壊れていて再生できなかった苦い思い出が瞼の裏に浮かんでくる。きっと現代人にハングリーさが欠けてきているのは、何でも欲しいと思ったものがすぐに手に入るからなんだろうな。それはそれで良いことで、むしろ良い時代に思春期を送れて羨ましいような……。