DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記8


【レニロ街の殺人】
No Clothes Allowedという素敵なネーミングのパーティの話を聞きたくてマダム・イブのお店に入ると衛兵とマダムが受付の前で議論をしていた。二人の話を聞いていると、本日この館の室内で殺人事件が起きたのだという。被害者は複数いていずれも偶然泊まっていた旅行者だという。どの遺体も無残な殺され方をしていて犯人を捜す捜査が今先ほど始まったばかりのところだったようだ。

衛兵がマダムと話し終わったのを見計らって彼女に事情を尋ねるが彼女にも犯人が見当つかないと話していた。いずれの被害者もそれぞれに繋がりはなく、部屋の中や所持品を荒らされた形跡はないとのこと。金品目的の強盗でもなく、個人的な怨恨でもない無差別殺人によって店の評判がガタ落ちすることを懸念する彼女は、どうか出来るだけ早く犯人を見つけてほしいと助力を願い出てきた。見事この問題を解決してくれたら”特別なお礼”をしてくれるという。

それはすごく楽しみだ。
ぜひ手伝わせていただこう。


ROOM101の被害者はFolo氏。覚えているだろうか、Broken Valleyにおいて豚を救出せよというクエストがあったことを。あの依頼主が今回の被害者の一人であった。マダム曰く、彼は何の目的かは知らないが単身で宿に泊まって部屋に閉じこもっていたという。彼女が少し不可解に思ったのは、彼が一匹の豚を部屋の中にまで連れてきていることだった。

Folo…お前ついに豚とロマンスするようになっちゃってたのか…
お前の自宅にある豚の肖像や豚の詩が書かれた本を読んだ時からちょっとヤベェ奴だなとは思っていたけどついに一線越えちゃったか。

このことを奥さんが知ったらどう思うだろうか。いや、これ以上死者に鞭打つ必要はあるまい。


ROOM102には新婚夫婦がハネムーンで泊っていて不運にも惨劇の被害者となっていた。なんと部屋を訪れて被害者を確認するとかつてBroken Valleyで世話になった鍛冶屋のDerkとDana夫婦だった。彼らもBroken Valley VillageがDamianの軍勢に焼かれてここを訪れていたのだろうか。
何も知らないDerkは本当に不運だったと思う。
ただDanaについてはこれが天罰なのではないだろうかと思った。どうやったのかは分からないが、10年前Carlを誘導して殺させた男は元Danaの恋人だったはずなのだ。そうして用済みになったCarlを裏切って次の男に乗り換えた悪女Danaについては、私はこの結末が当然とも思えるので何ら心痛むことはない。
ただ何も知らないDerkが不憫であった。


ROOM103の被害者は貴族だが二人の私兵が国元から遺体引き取りの使者が訪れるまで部屋に誰も入れないよう見張っているため部屋に入れない。仕方がないので101号と102号の部屋で見つけた短剣と奇妙な肉片をマダムに見せて手がかりにならないか尋ねると、自分には分からないが知ってそうな者に心当たりがあると言って聖堂の兵士長と宿にいるネクロマンサーを紹介してくれた。

さっそく彼らのところへ赴いて短剣や肉片について尋ねると、これはアンデッドか死霊術に関わる者の仕業に違いないという確証が得られた。それをもってもう一度103号室に戻ってここまで分かった証拠を元に犯人についての推測を説明して、もう一度室内を調べさせてほしいと兵士たちに掛け合うと今度は許してくれることとなった。
室内の中央にはMichael氏の遺体が床に倒れ込んでいるが他に荒らされた形跡はない。ただベッド脇に謎の粉が置かれているのを発見してこれをマダムに見せると、こういうものなら薬師のシャネルが詳しいはずというアドバイスをしてくれたので今度はこれを持ってシャネルの店へ行く。


シャネルに103号室で見つかった粉を見せたところ、これは強力なポーションの作成に仕える妖精の粉という非常に珍しい素材で、この粉には何かを魔法的に覆い隠すのに都合がいい効用があるという。彼女はこの粉を使ってその効果を反転させる反妖精ポーションを作ることができると申し出てくれたので、さっそくそれを作成してもらうことにした。それを使えばあの部屋に隠された何かが浮かび上がるだろうとのこと。

マダム・イブの店に帰ってくると受付で独りマダムが震えていたので何事かと尋ねたら、化け物が現れて遺体を持ち去った上に103号室を守っていた兵士たちを殺していったという。今も屋内のどこかに化け物が潜んでいるかもしれないから直ちに化け物を退治してほしいと言われる。
101号室から順に全ての部屋をもう一度確認して回るとFoloたちの遺体が綺麗に消失していた。それぞれの部屋の床には遺体を引きずったような跡が103号室に向かって続いており、それを辿っていくと103号室にあったはずのMichael氏の遺体も消えている。


ここで先ほど受け取った反妖精のポーションを振りまいてみると魔法の効果が発動し、床に引きずられた血の線が再び現れた。それを辿っていくと隠しボタンが見つかり、これを操作したところベッドの下から隠し通路の入り口が顔を見せた。
この宿一体何のためにこんなギミックが仕込まれているんだろうという疑念はあったものの犯人と化け物を追って地下通路へと降り立つ。


地下通路に降り立つと私を解放してくれたBehrlihnの声が聞こえてくる。どうやらこの奥に彼の求めている”復活のための手がかり”の一つがあるらしい。
これがメインクエストの一つということが判明したので真面目に敵を倒しながら奥へ奥へと進んで行く。水路に沿ってスライムやスケルトン、そして最奥にいるアンデッドの下辺たちが行く手を阻むが二刀流で手あたり次第に殴ってるだけで手古摺る要素がない。


最深部まで到達するとJakeというアンデッドと対面することとなった。どうやらこいつがマダムの屋敷で起きた殺人事件の犯人らしい。少し話をしたがお互い交渉の余地はないので即座に戦闘に入るがいくら攻撃してもダメージが入らない。こいつ曰く死霊術の力で不死の肉体を得ているらしい。


Jakeの攻撃を避けながら何か突破の糸口がないかと大広間を逃げ回っているとポイント可能な墓標を発見したので触ってみる。すると地面から右手が、そして次に頭と胴体が這い出てくる。これは元はFoloだった者のゾンビらしく、豚のような悲鳴を上げろと言いながら襲い掛かってくるのでこれに反撃して倒すと中央の4つの青白い灯の一つが消えることを確認した。
これを見てこの大広間に隠されたギミックを解いてあの4つの灯を消すと、恐らくJakeの無敵化が解除されるという仕組みだと予想がついたので手当たり次第に弄れる場所がないか探して回る。その間もJakeの魔法攻撃は適宜飛んでくるのでこれを回避するのも欠かせない。


次にMichaelの墓標を作動させてゾンビ化した彼を撃破するとまた一つ灯が消えたことを確認した。

残りの二つがなかなか見つからず苦労したが、壁の飛び出たボタンを押すとDerkとDanaのゾンビが地面から這い出てくる。Dana諸共Derkを倒すと残りの2個の灯も消えてJakeの無敵化が解除されたのでもうこちらのもの。

亡きFoloとDerk、Danaの想いの籠った私の剣が光り輝いて(Battle Rage発動)Jakeを切り刻んで代理復讐完了。
Michael?すみません面識ない人はちょっと…。

遺体からBehrlihnが探してみた指輪を見つけてこれを回収して私の目的も達成。マダムの店の殺人事件の犯人も無事倒せてこれでクエスト完了だ。


全てが終わってこの地下水路から出ようとすると転移されBellegarの待つ空間へ連れてこられる。
実はもう既にこれで3回目なんだが毎度毎度BellegarがBehrlihnを復活させることに協力している私に説教してくる。今回も私の行いに大層ご立腹の様子で様々なモンスターを召喚して私にぶつけてくるので、Behrlihnと協力してこれらを撃退する。
Bellegarの言ってることを聞く限りでは彼の方が正義の側にいるような気がするんだが、今のところBehrlihnを裏切るような選択肢が出てこないのでこいつの指示通りに動くしかない。そもそも、それはHypnerotomachiaの空間でBehrlihnの交渉を呑んで封印を解いてもらった時点で分かっていた話だ。こいつは恐らく敵。敵だがLucianを復活させる見込みがあるのならこいつを使う。私は使えるものは何でも使うのだ。


犯人が判明し、そしてその殺人鬼は倒した。全て片付いたよとマダム・イブに伝えるととても喜んでくれた。
とても喜んでくれて報酬を弾んでくれた。
私こう見えてお金持ちなのよ!と嬉しそうに提示してくれたクエスト報酬は確かにリッチだった。

だが私が求めていたのはそれじゃない…。

“No Clothes Allowed”っていうパーティに行きたいんだけど!?

DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記7


【オーバーキル】
Alerothの大市場の片隅で火葬が行われており、その燃やされている遺体の傍に幽霊が浮かんでいて話しかけることができる。彼は見えない手により不遇の死を遂げてしまい、その怨念が力となって成仏できず復讐の機会を得るため地上を彷徨っているという。ドラゴンナイトに力を貸してもらい我が復讐を成就したいというご依頼を承る。
今はメインクエストを進める必要があるのだが、どのクエストがメインクエストに繋がる枝のクエストになっているのか分からないので片っ端からクエストに取り掛かっていた最中だったし、単純な戦闘なら力試しに丁度いいので引き受けてみた。


さっそくCrow’s NestにあるCrowellの邸宅へお邪魔してCaracallaと合流。お化け屋敷のようなBGMが流れる邸宅の中を探索してCaracallaを殺害した心霊現象の手がかりを探して回る。


広い邸宅のあちこちに置かれている蝋燭を灯すと鍵が開いたり、隠しスイッチが現れてレバーのある隠し部屋が開くようになっているびっくりハウスを探索していくが敵らしい敵は出てこない。しかしあちこちに惨殺された戦士たちの遺体が転がって血だまりが広がっているのを見ると何者かがいるのは明白だ。
Caracallaは何も言わないが彼らはCaracallaに導かれて私と同じようにここを訪れた先達なのだろうか。一瞬Caracallaが裏切っていて私を何かの生贄に捧げようとしているのではないかという考えが浮かんだ。まぁ、いずれにせよ戦闘になるならウェルカムだ。


そうこう考えながら蝋燭を灯して回って、最奥の大広間まで辿り着くと突如入り口に魔法によるバリアが張られて出られなくなる。そしておどろおどろしい音楽と共に戦闘が始まって…

敵は見えないけどダメージだけ受けている!

適当に両手の武器を振り回すもダメージを与えている手ごたえはない。多分見えない敵なんだろうけど何かギミックがあるはず、と思って室内を逃げ回っていたらCaracallaが蝋燭を灯せとアドバイスしてくる。あ、そういうことか!と閃いて部屋の四隅にある4つの蝋燭を全て灯すとFleeting Wraithという敵が数体部屋の中を浮遊しながら私を追ってきているのが見えるようになった。
見えてしまえばもう最強Dual-Wieldsの敵ではない。通常攻撃を連打するだけで減っていたライフポイントはあっという間に回復し、Wraithたちはサクッと討伐完了。


全てのレイスたちを排除し終わったらCaracallaも満足してクエスト達成。これで思い残すことはなくHall of Echoesへと旅立てると言い改めて感謝の言葉を述べて消えていった。
めでたしめでたし。

さて、なぜこんなに戦闘がワンサイドゲームになってしまうのか。
そろそろこのぶっ壊れスキルであるDual-Wieldsの詳しい説明が必要だろう。


これが私の現在のキャラクター
Lv42
Vit90/Str100/Int33
というステータスになっており所持スキルは
Life Leech Lv13
Bleed Lv13
Dual-Wields Lv13
である。

バフを入れていない通常状態の攻撃力は二刀流だと物理攻撃力633-993+魔法攻撃力(123-221)という数値になる。

例えば同じキャラクターでTwo-Handed CombatのスキルをLv13にしたとして店売り物理最強のBlade of the Beheaderを装備すると以下のようになる。


物理攻撃力92-556+魔法攻撃力(180-202)

両手剣と二刀流のスキルは、最大強化時の補正においてこのように基礎攻撃力で換算するとほぼ二倍近い差が出る。
尚、Life Leechのスキルによって32%の確率で与ダメージの34%をライフポイントとして吸収する。
またBleedの効果として31%の確率で与ダメージの41%を4秒間に与えるDoTを加算する。

この二刀流をやっていると平均400-700のダメージが出ているので、この二刀流ビルドでprocが発動するとどういうことが起きるかというと
毎秒30%の確率で当たりを引くルーレットが回り続けアタリを引けば120~250くらいのライフポイントが即時回復されるという状態が継続することとなる。
ちなみに自分のキャラクターのライフポイントは約1000前後のゲームなので毎秒250回復されるというのがどれほど異常かは実演をせずともお判りいただけるだろうと思う。

そしてDeath Blow Lv13というパッシブスキルでクリティカル率が40%ほどに上昇している状態でBattle Rageのバフを使うとなんという事でしょう!
攻撃力が1400-2200になりました

あの…誰かこれ計算式バグってるって気付かなかったの?

DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記6


【ボクはファイアーマン】
アンデッドが跋扈しているCrow’s Nestを歩いていると突然助けを求める声が聞こえたので駆け付けるとこの人の自宅が燃えていた。しかも燃える家の中に彼女の赤ちゃんが取り残されているという。
一にも二にも切羽詰まって猶予のない状況でドラゴンナイトに赤ちゃんを助け出してほしいという。

それは是非もない。すぐさま中に突入しようとすると彼女がアレコレ注文をつけだした。

1.昔のラブレターが机の上にあったはずだから取ってきてほしい
2.宝石箱に結婚指輪があるはずだからそれもついでにお願い
3.でも赤ちゃんが最優先だから。赤ちゃん最優先で余裕があったら残りの二つもお願い

なんか注文多いな!!


しかし赤ちゃんの命が掛かっているのは事実。やれるだけやるしかない。
レッツゴー!


室内に入るなり赤ちゃんの泣き声がタイマーのように鳴り始めるので、まずは1階の書斎を目指して机の上から手紙を拾い上げる。
次になぜか室内にいるスケルトンたちを撃破しながら階段を登って、倒れた書棚の裏から宝石箱の鍵を入手する。

赤ちゃんのベッドがある寝室に入ったらすぐに赤ちゃんを確保して…

…やけにずっしり重たい赤ちゃんだな…


先ほど拾った鍵を使ってテーブルの上に置かれた宝石箱を開けて結婚指輪を回収完了。
最後に浴槽の底に落ちている鍵を拾い上げて1階の書斎に置かれていた鍵付き宝箱を開けて中身を懐に収める。

言っておくがこれは火事場泥棒ではない。
燃える家と共に本来消失してしまう貴重な財産の保全活動なのだ。

燃える家の玄関から表に飛び出る前に一応持ち物確認をして漏れがないのを確かめたら外に出て母親に赤ちゃんと手紙と指輪を手渡す。
頼まれたのはこの三点セットだからな。


それでどうしても気になるんでおずおずと尋ねてみた。

この赤ちゃんトロールだよね?


どうやらこのキュートでKAWAIIバート君は数週間前に小川からどんぶらこどんぶらこと流れてきたらしい。彼女は大きくなったバート君がいつかピカピカの鎧を着て街を守ってくれるビッグな男になってくれると信じている…。

お前は桃太郎か!

DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記5


【5番の日記はシャネルの5番で】
Lanilor通りの突き当りにあるマンホールから地下に降りると古い神殿跡の遺構がある。そこの突き当りで出会ったのがこの元香水師の幽霊。この街は本当に街中とは思えないほど幽霊に遭遇する。主人公が霊媒体質なのか、戦禍に見舞われて異常事態が発生しているのかよく分からないが、一見して敵なのか味方なのか分かりにくいのが困る。

さて今回のクエストの依頼主であるこの香水師は世界最高の香水の素材を求めてこんなところまでやってきたが、”ありえない花”と呼ばれる最高の香水の素材を見つけることに成功した。だがそれを摘もうとした途端、その花の香りにより死んでしまう。世界最高の香水を作り上げるその目前まで手が届きながら不運にも命を落としてしまった彼は未練が残り幽霊としてこの場に縛られていた。自分の代わりにその花を採取してきて香水に加工してくれる者が現れるのをずっと待っていたのだという。

それを私に依頼してきた。

うん?

その花摘もうとしたら即死したんだよな?

それって私に死ねということでは?


ね?このすぐ真上にあるから!摘んできてくれたら知り合いに香水師知ってるから案内してあげる!お礼はたんまり!

何か気付いたら既にクエスト受注したことになってる…。私うんともすんとも言ってないのに。
会話の肢は既に私が例の花を取りに行くことを前提にした選択肢しか提示されなくなっていた。これは酷い。仕方ないからこのアスレチックパズルに取り組んで最上段の花が咲いている飛び地まで渡っていく。


これ採取したら毒ダメージでも入るんだろうか?と思いながら念のためセーブして採取してみたが何も起きない。うーん、Baldiniが死んだのは花の香りが直接の原因じゃなくて別の要因だった説が浮上する。
花さえ手に入れたらさっと飛び降りてBaldiniに現物を確認してもらうと大層喜ばれて次はこれを街にいるChanelleという薬師の店へ持ち込んで香水にしてきてほしいと依頼される。ここまでの流れを見る限りでは、どうもこれは単純なお使いクエストの類のようで一安心する。


Chanelleの店はLanilor通りのちょうど中央辺りにあってすぐに見つかった。さっそく店主のChanelleに話しかけるとどうやらBaldiniは彼女の叔父に当たる人のようだ。不幸にも彼が命を落とし、彼の幽霊に頼まれてこの花を持参してきた旨。そして出来上がった香水をBaldiniに届ける約束になっていることを説明したら、無料で香水にすることを引き受けてくれた。ただし香水はすぐに出来るわけではないのでまた時間を置いて来てほしいと言われる。

うーん、順調すぎる。順調すぎて怖いくらいだ。
久しぶりに真っ当な人助けのクエストをやった気がする。
このまま何事もなく香水を届けて終了することを願うばかりだ。


香水が出来上がるまでエルフ語の習得のクエストをこなしたりしながら時間を潰す。これでCrow’s Nestへの連絡通路を塞いでいた巨木の傍を通れるようになった。


Chanelle”出来たわ。手古摺ったけど5番目の蒸留で大成功!さぁこの香りを嗅いでみて”

ふーん、そういうことか。


出来上がった香水をBaldiniに届けると香りを嗅いだBaldiniは完成度に感動して、この香水の作成に助力してくれた私に大層感謝をして成仏していった。

最後は簡単なエピローグを挟んで綺麗に着地したこのクエスト。
登場人物の名前や各所に出てくるキーワードで気付くよね。
なかなかオシャレなクエストだったよ、グッジョブ。

DivinityⅡ Developer’s Cut -Flames of Vengerance-復讐日記4


【平等】
Lanilor通りの廃劇場に入ると中は幽霊たちのたまり場となっていた。彼らは元役者の幽霊でこの劇場で死んだ後も生前に披露した演目の練習を日々続けている。今回の依頼主であるAlfredという名前の幽霊は生前はこの劇団のディレクターだったのだが今はある悩みを抱えているという。

その悩みとは、ずばり観客が来ないこと!

そりゃそうだよ!むしろ何で廃劇場で幽霊のする演劇に客が来ると思ってるんだよ!と突っ込みたい気持ちをグッと抑えてまずは彼の悩み相談に乗る。出演者の二人の幽霊たちがリハーサルを演じているChambers of Bloodという演目のワンシーンがAlfredは満足できていない。彼に満足してもらうため、まずは私自身もこのChambers of Bloodの脚本の資料を探すため劇場の裏手の倉庫に行って台本を探してくることとなった。

倉庫は仕掛けがあったがあっさり見破ることができ、すぐにChambers of Bloodの台本の原本を手に入れて一読する。ふむ、あらすじは分かった。さてこれを演じればいいんだな、と思ったがこのクエストはそこから先が進まない。劇場内の話のできる幽霊とはみんな会話してみて、街の中の幽霊に強そうな人にも話を聞いてみるが誰も反応してくれない。クエストログを読んでもなぜ進まないのかよく分からない。

全然ヒントがないのでついにネットで調べてみたらすぐに答えが分かった。

これ女の役所だから男キャラだと進行しないらしい。

こんなの分かるわけねーよ。
妙なところで細かいゲームだな。地面にソーセージ落ちてても誰も気に留めないのによ。


仕方ないから女に性転換してきました。

キャラクリ真面目にするつもりなんてないから全部初期値のまま。また男に戻せとか言われたら面倒くさいしな。私はロールプレイングゲームでもキャラクリエイトにまったく頓着しない男なのだ。


女になってAlfredに話しかけると私が参加するリハーサルが開始される。とりあえずクエストが進みだしたので首尾は上々だが性転換したことについて全くノーリアクションなのが悲しい。ただ先ほど中身を確認したChambers of Bloodの脚本に沿って三択が提示され正しい選択を一つ選び取るミニゲームが始まる。ちなみにChambers of Bloodがどんなあらすじの話なのかはよく分からない。台本のアイテムが見せてくれるのはワンシーンの台詞だけなのだ。ただタイトルからして碌でもないお話なのは想像に容易い。


順調にリハが進むことにAlfredはさっきから大喜び。ところがさっきから三択だったゲームに四択目が現れる。多分正解は3.なんだけど何なんだろう4.の択は。まるで呪文みたいだ。ちょっと気になったのでポチっと選んでみた。


私が読み上げた言葉に反応してその場に召喚される謎のデーモンLv38。突然の悪魔召喚に混乱する幽霊たち。事情は分からんけど殺せばいいでしょ!なノリの私で舞台の上はカオスな状況に陥る。


とりあえず悪魔は死ねという理不尽な理由でAstarothというデーモンを殺しに掛かっていると背中から私の攻撃する輩が現れる。どこのどいつだと思ったらAlfred含めた出演者の幽霊たちが全員敵に回って攻撃してきていた。どうやら演劇を台無しにした私にみなさま大層ご立腹の様子。

よろしい
この場この時こそChambers of Blood(鮮血の審議室)だ

私は男女平等でLGBTQにも平等で幽霊にだって平等だ。みな等しく死んでしまえ。


全ての惨劇が終わったあと開いた最奥のバリアの先にいた最後の幽霊に話しかけると、彼女が先ほど私が演じた登場人物を演じる予定だったMaraという人だった。
私の演技どうだった?と尋ねたところ惨劇まで含めてパーフェクトという寸評を頂いた。

うん、私こういうのだけは得意なんだ。