はいはい。さっそくFilePlanetから落としてやりましたよ。Dungeons&Dragons Onlineです。名前の通り、TRPGの古参Dungeons&DragonsのWizards of the Coast IncとTurbinが協力して作成したオンラインゲームです。現在ストレステストを一部会員のみによる有料βをしています。
有料会員でも3日間しかプレイ期間を与えられていないので、あまり多くは書けませんが、結論から言えば「まだまだ出来が甘い」と言わざるおえません。以下概要を含めて長い長ーいプレイ感想を述べます。
まず第一にシステム面から。最近のゲームにしては割と重い、というより一つの都市からフィールドへの人口展開がないため(どうしてなのかは後述)、人が密集しがちです。これはEQ2などのゾーンへの人口集中分散型ゲームとは別の意味で重たいです。
グラフィクス
気になるグラフィクスですが、デフォルトの基準でEQ2のBalanced程度。つまり影描写などもあります。グラフィクス面は他ゲーム同様プレイヤーのハードに合わせて変更可能です。EQ2では水面の反射や光源処理、光源から投影されるプレイヤーキャラクターの影などの面で、プレイヤーのハードにかなりの要求をしてきましたが、D&D Onlineではさほどこの、光源処理が重たくなっていません。
しかし他方、EQ2のBalancedである程度動かないマシンにすれば、いくらか設定を落とさないとかなり厳しいグラフィクスシステムを要求していると思います。来年を目処にリリースするゲームとしては割りと標準レベルでしょうか。ただ旧マシンユーザーにはVGAやメモリー面でのハード強化することを要求することになりそうです。
クエストとダンジョン
ミッション遂行型のクエストシステムとダンジョンを兼ね合わせたもので、基本的にスキル制の戦闘システムです。生産というものはありません(見落としてるかも)。且つ、戦闘はクエストを受けてダンジョンをクリアするというミッション型。具体的に例を言うと、
・NPCと会話してクエスト又は依頼を受ける
・NPC周辺の街の扉からダンジョンへ
・様々なトラップがあるダンジョン(モンスターもいます)を進んで、大きな宝箱を開けて目的のブツを入手
・脱出して再度NPCへ話しかければクリアした証として報酬がもらえます。
というシステムです。ダンジョンの難易度はプレイヤーが自由に選択でき、Normal(一番簡単) – Hard(そこそこ難しい) – Elite(かなり難しい) という順になっています。このダンジョンですが、基本的にゾーン制。しかし、途中で死んだりミッション失敗すると生き返って体力を回復させた後、再度同じ難易度で同じダンジョンに戻れば、WoWのInstanceのようにある程度の中のモンスターは倒された状態になっています。また同様に一度開けた宝箱も空いた状態で二度アイテムを手に入れることはできません。ちなみにダンジョンは一つ一つ、かなり仕組みやトラップに手が込んでます。ただし、宿以外でのHP/SP(Spell Pointつまり魔法の唱えれるポイント)の回復手段がないに等しいので(ポーションでもHPの30%ほどしか回復できない)、一度だけ使えるダンジョン内の回復ポイントを利用する以外はHPの自然回復すら見込めません。よって、どれだけHPを残してボスまで辿り着けるかという点からモンスターの数はかなり少なくなっています。モンスターをバッキバッキ倒して進むというより、トラップを回避しながら慎重にドアを開けて先へ進むダンジョンです。個人的にこういうダンジョンは面白いし大好き!
戦闘システム
スキル制と述べました。基本的に右クリック1回で手に持っている武器を使います。剣や棒などは振りかざして殴るモーションで、弓矢の場合ターゲットを選択していないと矢を撃つことは出来ません。この右クリックで行なうモーションでダンジョン内の樽や木箱を壊すことで、中からお金や、先に進むためのドアを開ける鍵などを手に入れることもあります。モンスターを倒してもお金やアイテムはドロップしません。稀にあるかもしれませんが、あくまでボスなどの一部モンスターのみみたいです。
魔法システム
Spell Casterのクラスを選択するとキャラクター作成の際に数ある魔法スペルの中からいくつかの魔法を選択して予め持つことが出来ます。さらに選択した魔法がCharacter Sheetの一番右側のSpellというタブを選択してその中から3つだけ、使える状態にできます。逆に言えば、プレイヤーキャラクター作成時にいくつスペルを持っていようと、同時に使えるスペルは3つまでという制限があります(Wizardの場合)。他のCaster/Healerでは同時に使える魔法が多少違うかもしれませんが、大体こんなもんでしょう。また、魔法を詠唱するにはそのための触媒が必要で、大抵はプレイヤーがゲームワールドに放り込まれた時に初期アイテムの一つとしてもっているので大丈夫です。
UIシステム
この辺がゲームの出来を微妙という由縁でもあります。チャットウィンドウが3種類(General/Guild/Party)の3種類しかなく、コンバットログが取れない、またGenetalにEmoteも敵のメッセージもシステムメッセージも何もかも入っているので、ウィンドウの小ささも相まって実に使いにくい。またショートカットキーが他ゲームに比べて分かりやすい(想像しやすい)ものではないので、結果、左上に見られるコマンド一覧が必須。敵のターゲットもTabがあまり遠くまで飛ばないこと、また遠くのターゲットはシステム上出来なくしているということで、なかなかコツが掴みにくい。
結論、現在Stormreachという街周辺までしかマップが作成されていないようですので、フィールドを探索して見つけた洞穴でワッと驚くダンジョンを楽しんでみたい私としては箱庭感覚でしかないD&D Onlineは初日で微妙な点数をつけられて終わりました。一日30分くらい、サクッとクエスト1個クリアして寝ようというプレイスタイルの人にはかなりオススメ。ただ、本当に初めてのダンジョンの難易度は難しいです。そりゃもうマジで。