「Strategy」カテゴリーアーカイブ

Spellforce3 Soul Harvest

今年消化したゲームその3

前作の時系列で3年後のお話。
今回はいきなり別の主人公でリスタート、しかも前作主人公は開始早々に話の都合で死ぬことになる。キャラメイク自由だったからプレイヤーによって男か女かも分からないんで仕方ないんだけど、顔グラフィックもボイスもなく、殺されたの一文で死亡扱いするのはさすがに酷すぎませんかね…。仮にも前作の主人公ですよ。あまりにも酷い扱いで泣ける。
あとついでに前作で知恵袋として八面六臂の活躍をしたIsgrimmというドワーフのおっちゃんが内面に秘めてた怨恨を爆発させてドワーフ族は大惨事に。そういえばお前Reforgedで古代人Shaperの知識色々仕入れたときに何かやりたそうにしてたわな…。前作主人公は死ぬし、立役者のIsgrimmは投獄されるしもう無茶苦茶だよ洋ドラのシナリオ。
唯一の癒しはエルフ族のYriaお姉ちゃんだけだけどこの人はこの人で昔の夫のことでメソメソ泣き言言い出して、最終的には過去をやり直したいとか言ってReithも自爆して死ぬ。もうね、みんな死ぬ。一応最終決戦終わって主人公は生き残るんだけど、こいつはこいつで人として最低のクソ野郎だってことが最後の種明かしでバレるし登場人物だれも彼も良いとこ無し。その上この主人公エンディングでは、それでもみんな前を向いて未来へ進もうって妙にポジティブ思考で、控えめに言って人格破綻してるだろとツッコミ入れざるを得なかった。

ゲーム的には、前作であまり評価できなかったシステム面とバランス面で改善されていたので大変遊びやすく改良されていて良かったです。飛行ユニットも登場したし、今回はエルフユニットとドワーフユニットから駒を選択してRTSバトルに臨める点で目新しさもあった。結局攻城兵器揃えるよりネームドキャラの攻城スキル連打が最適解なのはどうかと思うけど、あんまりそこでプレイヤーに苦労させるもんじゃないだろうしこんなもんかなと思う。RTSパートのバランスは、支城を順次落としていけば本丸のリソースが削られていって、最後はリソース差で相手のガチガチの本陣に正面決戦っていう展開ばかりなのは若干パターン化されつつあって、タワーラッシュのような奇策の余地がもう少し欲しいなと思う。
その辺はPvPモードに期待だったんだけど、このSpellforce3はTHQアカウントを作成しないと対人マッチングに参戦できないので諦めた。Steamアカウントでゲームやってるのになぜこの上THQ垢の作成を強制されるのか理解不能だ。自社プログラムに誘導したいんだろうけどそこら辺は譲歩してくれないとマルチは誰も来ないと思うよ。

Spellforce3 Reforced

今年消化したゲームその2

これ多分日本語版あればバカ売れしてただろうなーっていうストーリーとアートワークのクオリティを持ってる。
ただネームドヒーローが歩兵軍団に混ざるとピックしにくくなるのはRTSゲームとして大問題だと思うよ。Warcraftのようにヒーローユニットのビジュアルを際立たせて画面内で位置を把握しやすくするとか、ユニットの表示単位を調整してもう少し大きくするとか色々やりようはあると思う。Age of Empireのようにネームドがいないゲームでリアル頭身キャラのビジュアルはアリなんだけど、ヒーローユニット制を取り入れているならその辺の遊びやすさをもう少し改善してほしかったなというのが個人的な要望。

ストーリーとしては、悪い魔法使いの息子(または娘)として生まれた主人公が反抗期に親に逆らったところちょうど正規軍の現場踏み込みに鉢合わせして、何だかんだあって王国軍の小隊長の義理の息子として育つのがプロローグ。その後任務で魔法的な奇病を調査に赴いていたところ、先に述べた捕り物事件の最中に主人公の父親に妹を殺された兄ちゃんと喧嘩、その弾みで殺してしまいさぁ大変。王国軍にはいられなくなった主人公は裁判にかけられて処刑を待っていたところ頭イッちゃってる宣教師に乗せられて牢屋から大脱走。

もう何だかNetflixの海外ドラマでも見てんのかっていうような濃い内容で途中からドはまりしてしまった。先が気になって気になって仕事も手につかないくらい話にのめり込んでしまったのは久しぶりだった。いや、これ本当に話が面白いよ。ぜひおすすめ。

Banished Udellewood村

 前回遊んでいたBelmorehobee村は最後に遊んでから3カ月が経過して、何をどうする予定だったのか完全に忘れてしまったので新村で開始しました。
相変わらず最初の5年は楽しい。家も無い、食料も無い、資源も無いの無い無い尽くしの中、迫りくる飢餓および越冬ならびに労働力不足をどう乗り越えるか四苦八苦するその苦労が楽しい。
次の10年目からは食料生産と人口増が安定し始めてやりたいこと、作りたい施設が次々建てられる喜び。
そして今15年目で飽きてきた。
やっぱりこういうのは人の人生と一緒で、節目のイベントとか上がり目落ち目いろいろ経験あるほうが俄然面白い。

Banished

 最近はセールで買った積ゲーを消化しています。こちらのBanishedはウィッシュリストに登録されたまま何年も熟成されていたもの。今回はサマーセールで600円で購入しましたが、600円は安すぎる面白さだと思います。数年前にプレリリースの案内を見てフルプライスでも買うぞと思っていた作品だったのを思い出しました。

 まずは操作を覚えるために難易度Easyで始めて気付いたら20時間経ってた。大した時間泥棒だぜコイツはよ。

規則正しく並んだ大規模農耕地はとても良い……。見ていて心が洗われる……。

Towers N’ Troll

Towers N Troll

 androidで面白そうなゲームを探していて、TDゲームのキーワードに引っ掛かった。システムはオーソドックスなタワーディフェンスのそれ。特に、色気を出して変な事をしてないところに好感が持てる。最近の簡単なゲームはすぐに萌えキャラを出したり、露出の多い女キャラを出して男を釣ろうとするから困る。

 攻略は基本に忠実にslow系タワーとattackタワーを組み合わせて効率良くモンスター群を殲滅していく。投石器や大砲は範囲攻撃を担当し、秒間攻撃回数・射程距離の長短で同タイプの施設同士だが役割が少し違っている。その他、対大型ユニット用のスカウトタワーや、一直線上に攻撃を与えるライトニングタワーがある。さらに攻撃補助アイテムとして任意の箇所に地雷原や毒ガスの設置したり樽爆弾で直接攻撃を仕掛けることが出来る。各タワーはモンスターを倒して獲得したゴールドを使ってレベル3まで強化可能。さらにルーンを使って射程距離を倍増させたり特殊効果を付加させることができる。これだけ機能があればゲーム自体の難易度は難しくなさそうに見えるが、元々獲得ジェムによるパワーアップを前提にしたゲームバランスで作られているため、自分のスペックを強化していかないと難易度が上がるにつれてクリアが難しくなる。タワーディフェンスとは基本的に詰め将棋なんで、正しい積み方をしたら必ずクリアはできるはずなんだけど、各ステージごとに設けられたボーナス条件やパーフェクトクリア等を満たそうと思ったらジェムによる強化がほぼ必須。

 10~25waveくらいで終了する通常モードの他に無制限プレイのInfiniteモードが存在する。試しに100wave超えるまでやってみたが、3桁を超えるとモンスターが高速歩行を始め、驚異の耐久性能に再生・分裂・復活とやりたい放題すぎて笑えてくる。限界までタワーをレベルアップをさせ、画面を埋め尽くす砲撃を加えても、足止めすることができない。もはやタワーを設置するスペースなんて存在しない。ほんの少しずつだけどシステム上、waveが進むごとにモンスターのパラメーターが上昇している…多分上限なんて存在しない。

 無課金プレイでもジェムの獲得は可能なので時間をかければかなり楽しめる。反面、基本ステータスのパワーアップには大量のジェムが必要になるし、中盤以降のステージの開放にもジェムを利用する。そうして何でもかんでもジェムで解決させるシステムのため、結局ジェムの獲得のためのファームになりがちになる。もちろんジェムはリアルマネーを使って買うことが出来る。一方で、300円ほどで獲得ジェムを2倍にできるので私はそちらを購入した。いきなりゲームモードをフルに使いたい人は直接ジェムを購入すれば良いし、ゲームを通じて自己強化の過程を楽しみたいけど時間ばかり食うのはイヤだという私みたいな人はジェム獲得数強化のフラグを買えば良い。

 タワーディフェンスというゲームは忙しないというところがRTSに良く似ている。常に画面のどこかを触って操作していて、休む暇がないので、カジュアルゲーマー層や一般人にはウケがあまり良くないが、Towers N’ Trollはプレイしてみて良いゲームだったので是非多くの人にプレイしてみて欲しいと思った。

 ところでトップ画像のセンターに位置してるトロール(開発曰く)はどう見ても赤褐色の肌をした”オーク”だと思うんですけど…。トロルって左の青いやつがそうだと思うんだけど、Warcraftのやりすぎなんかな…。