「Other Game」カテゴリーアーカイブ

ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件

2023年版エイプリルフールでアメリカのSEGAが作ったらしい。
の割に非常に手の込んだ作りになっていて立ち絵と一枚絵を何枚も新規で用意しているし随分しっかりと作り込んできてる。これ何かのボツ企画のプログラムを再利用したんじゃない?っていうくらい基礎はしっかりできてる。

全編英語で日本語オプションとかないんだけどノベルゲームなんで気になる箇所があればゆっくり辞書でも引きながら読み進めれる程度の内容だし、推理についてもハズレの選択肢を進もうとすると適宜助手のテイルズから指摘が入って本筋に誘導されるんでミステリーゲームというより本当にソニックのキャラによるノベルゲームになっている。ネタバレになるけど最終的にはDrエッグマンが一枚噛んでることが判明してお開きになるんだけど、幕間の寸劇か次作の前日譚じゃないかと思った。

それにしてもテイルズが可愛い。やばい、ちょっと変なのに目覚めそう…。

Alchemist Simulator

フリースタイルのクラフトゲームを想像して買ってみたら思いっきり違ったガッカリゲーだった。
お題に沿って素材を切ったり乾かしたりして指定の状態に加工して鍋に投入すると数十秒でポーションが出来上がるんだけど、その指定された加工品を準備するのがパズルのようなゲームでそこが楽しめる人は楽しめるんだろうな…でも自分にはこれは無理だなっていうゲームだった。一応最終依頼まで全て終わらせたんでクリアと呼べるはず。

よく似た名前とゲーム性でPotion Craftというゲームがあるのでどうせくらいの価格帯ならそちらのほうを薦める。そっちは遊んだことないけど多分これよりはマシだろっていう。

あとなぜかPortal並みに滅茶酔いゲームだった。センターに点を打ったり、目標動体物が何かあれば良かったんだけどそういったものが何もないのが酔いを加速させてる気がする。ヘッドボビングはないはずだしFOVもそこまで狭いというわけではないのに数時間プレイしているとPortalと同じ酔い方するんできっと原因は一緒なんだろう。ボリュームが軽く5、6時間もあればクリアできたのが幸いだったけど、ポーション作成ゲームのくせに毒にしかならなかった。

SHATTER

何年も前に何かの詰め合わせバンドルに入っていたシューティングっぽいブロック崩しゲームで、キーボードでやるのが不便過ぎたので長年放置していたものを漸くクリアした。ストーリーモードは通しで2時間もあればクリアできたんだけどブロック崩しなんてわざわざ手間掛けてやるようなものでは…と毛嫌いしていたんでクリアまで時間が掛かった。

結果から言えば「ブロック崩しも悪くないね!」と見直すことになった。何よりあまり頭使わずにテキトーに操作していても何とかなるのが大きい。シミュレーションゲームをやる機会が増えたからそういったゲームをクリアした後に頭リセットさせる目的で軽く遊ぶと良いリセットになるのに気付いた。軽めのアクションでもいいけどワンコインで軽く遊ぶつもりで買ったSteam Worldシリーズが思いの外本格的な2Dアクションだったので、ステージクリア型でちょっと遊んだらそこで辞められるこのゲームは良かった。タワーディフェンスの無限モードでもいいけど流石に飽きたし。

INSIDE


 横スクロール型のパズルゲームなんだけど独特の世界観があって、最近遊んだゲームの中では奇抜さで言えばピカイチだった。元々steamのセールで200円だったし商品案内に出てるゲーム画面を見るとインディーズっぽさがあってあんまり期待していなかったのが良い意味で裏切られた。


最初はオープニングもなく、スタートメニューもない。インストールしてゲームを立ち上げるといきなりステージが始まるという時点で「あれ?ひょっとしてもうゲーム始まってんの!?」という戸惑い。操作方法も全く説明なく、チュートリアルに当たるガイドもない。完全に訳が分からない状況からとにかく画面の右へ右へと進んでいく。見つかりそうになったり、犬に追われたり溺れて死んだり落下して死んだり。何もかも死にながら覚えた。
初見殺しなギミックがほとんどなので死ぬことも詰まることも多いけど、ちょっと立ち止まって注意深く考えるとポンと閃く程度には解法のヒントが画面のどこかに示されており、だんだんとこれは上手に設計されているなぁと感心しながらゲームを遊べた。Portalもそうだけど、プレイヤーに考えさせてちょっとした頭の体操で突破できる快感を与えることが分かってる開発者の作ったゲームというのは楽しい。逆に完全に嫌がらせのような壁として立ちはだかる類の設計のゲームというのは開発者の自己満足以外の何物でもないと思う。そういう意味でこのゲームはすごくチープな見た目で販売価格も激安だけど、ちゃんと楽しいゲームを提供しようとする意志を感じられる良いゲームだった。

ストーリーのほうは結局最後まで意味が分からずじまいだったけど、ネットのストーリー考察関連のウェブページがあったんでそこで補完が可能です。でも開発者が公式にゲームの中で明確に示していない以上妄想のお楽しみということで。

The Painscreek Killings

Painscreekの街で起きた殺人事件を推理する3Dアドベンチャーゲームです。

ネタバレになるので具体的な中身については書けないけど、シナリオはかなり良く出来ている。登場人物も個々の人格が細かく描写されていて、非常に奥行きのある良いゲームだった。ただ、ひたすら探索を強いられるのは面倒くさかった。東の端の教会で手に入れた鍵を使うために、次に西の端にある施設まで歩かされるようなことが何度もあって、導線が七面倒なゲーム性になっているのは残念だった。雰囲気作りのためにしっかりした街マップを作ったんだろうけどメインストリートの数や入れない家屋が多すぎる。着眼点は悪くないしゾンビの出ないバイオハザードのような洋館探索は最初は楽しかったんだけど、起承転結というかプレイしているときの感情の起伏みたいなものが特に感じられない。その原因はやはりマップの広さと複雑さが主因だったと思う。繰り返すが、ストーリーの運び自体は悪くない。

真犯人自体は、全体の工程の半分を過ぎた辺りでおおよそ正解が推察できて、残りの4割の工程はその正解を補強するための材料を集めるだけの作業と化す。最後に自分の推察をひっくり返すどんでん返しのギミックでもあるのかなと思っていたら特にそういう情報も出なくてスルっとエンディングまでいってしまった。

ところでこのゲームはのんびり日誌やメモの断片を読みながら寛いだ状態で遊ぶゲームだったので、熱い緑茶を片手にのんびり考え事をしながらプレイしていたらいきなりアクションイベントが始まるのはビビるから辞めてほしいと思った。もう完全にそういうゲームじゃあないと決め込んで、腰を落として遊んでいたので、いきなりそういうのは困る。っていうか解答分かりにくいラストの病院はビビる。どこへ行けばいいのか分からなくて同じ階段とフロアを5周くらいしたぞ。心臓に悪い。