ようやく今年の山場を越えたってことで注文しておいた漫画を読んだ。B4ほどのサイズで全頁カラー50Pほど。これで1750円なんだから高いんだと思う。
内容は鳥獣戯画なハードボイルド探偵モノです。ストーリーの中身もKKK、人種問題、差別、貧困等お世辞にも単純明快、スカッと爽やかとは言えず、あまり日本には馴染みの薄い問題がテーマとして描かれています。作者がフランス人で作画がディズニーで原画描いてた人らしいということを前書きに書いてありました。値段が値段なのであまり強く人に薦めることはできないけれど、たまには重たい漫画でも読んでみようかなと思った時に思い出してみるといいかもしれません。
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なんでこんなものを保存したんだろう
殿様の通信簿
殿様の通信簿
面白かった。
おすすめ
ウェブ進化論
ウェブ進化論
今更ながらウェブ進化論を読み終えた。めっちゃ今更なのはご了承ください。もう本の供給に消費が追いついていないのです。黙々と読んで読んで、同じ本を読み返すのはやらない主義なんですがそれでも読んでない本を読み続ける間に手に取った本が増え無限ループ地獄…。
本題の感想ですが、何当たり前の概念を言葉に表してるんだろうというのが率直な感想。私自身すでに「あちら側」の世界が当然の環境で育った世代ですので、あまり新鮮な驚きや発見はありませんでした。が、年配の方には特に分からないことだらけのITの発展に関する本なので読んで損はないと思います。どちらかと言えば近年の「あちら側」の発展を解説した読み物だと思っていい。
「あちら側」というのはこの本に度々出てくる用語で、置き換えるなら「ネットの中の世界」と解すればよろしいと思います。攻殻機動隊ですでに十数年前に士郎正宗によって提起されていた(もっと言えば攻殻機動隊の原案になったSF(名前失念)から通じるものですが)、ネットと人体が融合し物理的身体に限定されない無限の可能性を秘めた非物理的世界のことに近い現象がすでに始まっているということです。
ソーシャルネット、アフェリエイトなどの性善説に基づいた概念に近いので、世の中を渡って長い年配の方にはきっと?と思われるものでしょう。こうしたものはきっと。そうした人たちにとってこうしたMixiなどに見られる、人が潜在的に人を支配し得る自浄作用というのは自分たちのロジックには受け入れられない油であるのでしょう。そんなものがビジネスとして成立、発展するはずがないと思うのも当然です。事実私のMixiにもSpamメール代わりに広告足跡を残していく方も少なからずいますし(しかし彼らの”営業活動”は否定されるべきものではないと思います)。
終章で述べられていた
全く新しい事象を前にして、いくつになっても前向きにそれを面白がり、積極的に未来志向で考え、何か挑戦したいと思う若い世代を明るく励ます。それがシリコンバレーの「大人の流儀」たるオプティミズムである。
という言葉は読んでいて「なるほど。だからアメリカは強いのか」と納得した。新しい技術は、危険な海を渡らないと手に入らない。コロンブスがアメリカ大陸を発見したように、リスクとリターンは比例関係にあるはずだ。私自身もかなり無謀なところがあり、エンコードのエの字も知らないのに、Frapsという動画撮影ソフトをわざわざ海外からクレジットで購入し、その上1万円の動画編集ソフトを購入。当然編集の仕方なんて何一つ知らないもんだから体当たりでむちゃくちゃに操作していたが、結局何かしらの不具合でそのソフトは使用できなかったという前歴がある。そこで終わっていればいいんだが、何を思ったのか今度は10万以上のアマチュア本格派用のAdpbe Premiereをフルセットで購入するという、今思えば暴挙とも思えることまでしたほど馬鹿の付く馬鹿だ。未だにフルセットのうちの2割も使いこなせていない。他にもSkypeやTV電話など使わないのに、ただ「ゲームでVoiceChatできると楽しそう」というだけで、話す相手のアテも無いのにプロゲーマー用のヘッドセットを南米から直輸入したり、先日のM/Bの差し替えもPC自作未経験でやったもんだからもうテンヤワンヤで。
こうしたトラブルもトラブルを起こした分だけ学ぶものが多くて逆に良かったと思えるケースが多かった。ただ未だにコスト分すら回収できていないのが現状ですから、これからの課題は得た知識と術をどのように活用していくかということ。これらのTrouble and Solve精神を積み上げていくことが、後々役に立つこともあるだろう。逆境に立たされたときその人の本当の価値が発揮されるのではないだろうかと思える。