決断

 Vanguardをやるかやらないかについての決断をVanguardをどう煮るか考慮している友人たちへ。
 Vanguardは本当に今月内にリリースされるなら手を切る。あと少なくとも半年寝かせられないうちはV:SoHは地雷と思い無用の労力を割くことを遠慮します。
 というのも、確かに地雷を踏むと言うのはある種、男にとっての快楽でもあります。これは古今東西、男というのはここ一番の決断を求められる瞬間に喜びを見出す生き物です。現実的な物の見方から引くべきところを逆に自分を試すという意味や、自分の一世一代のチャンスというものに出会いそれを物にすることを喜びとすることは女性にはあまり理解し難い男の性分だと思いますが。
 そうした先見の功を信じ、ものの見事に成功を収めることは素晴らしいのですが、逆に未来を見誤り失敗を起こすということも同時に起こりえます。常に確立は50:50なのです。それでも知恵と本能でその確立を70:30あるいは90:10にまで見極めれる人のことを才人と呼び、そういう人こそが世の中で成功を収めていきます。
 素晴らしいゲームの黎明期をゲーム内で過ごせることはネットゲーマーにとって最高の幸せだと思います。俗に名作ゲームと言われるUO、EQはスタート後の混乱が最も面白いゲームでした。私はUOの初期を知りません。それを今は悔いています。なぜUOをプレイしなかったのか、と。それほど、少なくとも私にとってネットゲームは初期の混乱を楽しむのが至上の幸福であり、歳を取り整理整頓が行き届いたゲームには大した喜びを見出せません。それが私の「飽きる」という衝動に駆られる原因の一つだと思います。
 しかし世の中にWorld of Warcraftという一つの完成型が出ました。WoWはほとんど最初からMMOGとして完成していました。BGとHonorシステムはありませんでしたが、EQ2をプレイする傍らWoWを購入したのがリリース後1ヶ月という時期にも関わらずWoWはゲームとして完成されている風に私の目には映りました。それは私にとって衝撃でもありました。これまでほぼ全てのMMOGは常に進化、発展し続けることがMMOGである要素であると思っていたにも関わらず、最初から完成したものを見せ付けられたのです。
ネットゲーム製作会社は不完全な状態でリリースするのが当然
完全なもの最初から用意することは不可能
という私の中の常識を一瞬で破壊したのです。
ネットゲーム製作会社は完全なものを作れる
作れないのは単なる怠慢
とまで思いました。
 Vanguardをプレイした当初、とても面白いと感じていると同時にそんな自分を分析していました。誰しもゲーマーは初めて触れるゲームに何かしらの楽しみを見出せます。新しいシステム、新しい世界、新しいゲーム。
 果たして自分の今感じている楽しいという感情はゲームが楽しいのか、それとも珍しい新鮮なものを見たときの喜びなのか。
前者ならばそれは吉報ですが、単に物珍しいというだけで楽しんでいるのならば。
そうしてVanguardをプレイし続けて暫く後、気付きました。
 だからVanguardは見送ることにしました。Vanguardは恐らくEQ2同様大器晩成型になるでしょう。しかし、それならば今熟してない果実を食べることがどうなるか想像がつきます。どうせ食べるならばよく熟れた果実を食べたいのが本望。スタートダッシュ廃人になるのは諦めきれないのですが、同時に先の不透明な道を走るのもいかがなものかと思案した結果、妥協案として上記の内容で自分を満足させました。
 だ・か・ら
 今月Vanguardに回す予定だったゲームのお金は別に回してもいいよね?

「決断」への2件のフィードバック

  1. >果たして自分の今感じている楽しいという感情はゲームが楽しいのか、それとも珍しい新鮮なものを見たときの喜びなのか。
    どちらも自分にとっては「面白い」なので、完成未完成にかかわらずとりあえず特攻してるね、僕ちゃんは
    かの有名なアレゲであるリネ2も、プレイしたことを後悔したりはしなかったw
    キミは既にベータを遊んでいてその上での判断なのだろうから、その辺はお察し申し上げますが

  2. >>かの有名なアレゲであるリネ2
    あれはもう男のロマンを再現したゲームとして僕の中でも(ry
    僕の結論はどうあれ、兄貴には兄貴の考え方があってそれはそれでいいと思う。単にEQ世代の同窓会の参加会費だと思えば決して高くない買い物だと思うのだけれど、意識的に前を向いて歩いていかないと感傷的に後ろを振り向いてしまう人間なんだ、僕は。
    かといって前を向いても面白そうな景色は見えないんだけどw

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