久々にいい長文読んだ

36 名前:名無しさんの野望[] 投稿日:2007/02/08(木) 18:40:00 ID:s7YEFN/E
最初は苦戦してたマスタロンに勝てるようになったブレークスルゥは何?
トッププロの話に疎いからわからん
43 名前:名無しさんの野望[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 20:44:38 ID:T7UVpKq9
>>36
大きく分けると4K.Grubby、deadmanの意地、blizパッチの3っつ。
お笑い担当ヒーローにすぎなかったティンカーを3rdにで用いる
マスタロンという戦術をmoonが生み出したという事は既に知られていたのだけれど、
当時のmoonは国内予選で早々に敗退し、世界大会には滅多と顔を見せない存在で、
おまけに彼には「強さを兼備えた奇術師」というレッテルが貼られていたので、
(貼ったのはGrubbyをはじめとした韓国を含む世界中のトッププロ)
世界的には超一流という評価をまだ得られていなかった。
それに加えて、韓国はリプレイの出てこないTVリーグ戦が多く、
マスタロンが生み出されてからそれが全世界に広まるには若干のタイムラグがあった。
世界中にマスタロンの衝撃が走ったのは、Zacard vs sprit_moonのリプレイ。
もはやWC3シーンで最も重要な歴史上の出来事となった感のあるこの試合で
Zacardはゲーム開始から終了までmoonを時には罠にハメ、時には周到に包囲し、
時には隙を突いて猛攻を仕掛け、時にはcreeping中の隙を遅い、とやりたい放題踏み躙り、 moonのヒーローを殺し続けた。最終決戦直前、ヒーローのLvは1、2、1のmoonに対して、 Zacerdは4、3だったと思う。foodでもzacardが勝ってた。稀に見るワンサイドゲームだった。 そして決めにかかったZacerdはmoonの軍を本陣から少し離れた場所まで巧妙に釣り出して、 したそう悪くは無い場所で最終決戦を迎えた。ところがその最終決戦にmoonのマスタロンは完勝してしまう。
そのリプレイのZacerdのAPMは僕の記憶が確かならば378。
当時のGrubbyはおおよそ160~180だったので、だいたい2倍の操作量。
しかも、最終決戦までのZacerdのプレイが余りにも完璧だった上に、
そこからZacerdは無敵に近い成績をEUで収め続けたこともあって、
たった1つの負けリプレイによって世界的にはZacerdはGrubbyよりも強い、
という評価を行う向きすら主流になってしまったほどだった。
44 名前:名無しさんの野望[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 20:46:30 ID:T7UVpKq9
それが露と消えて歴史の1ページとして過ぎ去ってしまったのは、
sprit_moon vs 4K.Grubbyという頂上対決でGrubbyがmoonを2-3と
ぎりぎりの所まで追い詰たのと、Grubby vs Zacの頂上対決で
Grubbyが当時の評価を覆して勝利してしまったのが原因で、
マスタロンがGrubbyに通用しない理由を一言で言い表せば、
それはもう「Grubbyだから」としか説明のしようが無い。
2つめの理由の「deadmanの意地」だけれど、これを理解するには
deadmanとGrubbyの関係を知っておく必要がある。
deadmanは元マップハッカーという経歴を持ち、
世界で最も敬意を払われていないプロゲーマーだった。
特にGrubbyは、幼稚で粗暴な性格のdeadmanをおおいに嫌い、
同時にdeadmanもGrubbyを嫌い、物凄い対抗心を燃やし続け、
因縁渦巻く名勝負を繰り返し続けた。そしてGrubbyはそれに勝利し続けた。
今やWC3シーンで最も重要な人物となったWE.IGE.Skyが世界デビューした大会では、決勝戦が中国のマイナー選手vsシーンから隔離された感のある米国の選手だったという事もあって、Skyが優勝したことや、Skyのりプレイよりも、極上の名勝負となった
Grubby vs deadmanのベスト8をかけた対決の方が注目されたほどだった。
45 名前:名無しさんの野望[sage] 投稿日:2007/02/08(木) 20:47:01 ID:T7UVpKq9
で、その「Grubbyのorcに数年に渡って負け続けているdeadmanのNE」という歴史的事実と、
「orcに絶対負けないNE、moon、マスタロン」という2つの相反する現実は、
即ち「deadmanは雑魚」という、deadmanにとっては屈辱的な結論に結びついてしまっていた。
それを拭い去るためにdeadmanは、対戦相手がNEの場合は、自身のraceであるNEを捨て、
あえてorcを使用することで、その屈辱的な評価を拭い去りにかかった。
当時はマスタロンのおかげで「NE>>>>>>>orc」というくらいに、
orcは完璧に詰んでいるとさえ言われており、初級者からトッププロまで
勝ちたい輩は猫も杓子もマスタロン、という惨状だった。
そんな、自らの評価を覆す為には1敗も出来ない最悪の状況下で、
deadmanはorcを使ってNEに勝ち続けた。中には「Grubbyのorcよりもdeadmanのorcは強い」
とか、Zacardよりも強いんじゃないかなんていう馬鹿まで出てくるくらいに勝ち続けた。
そのdeadmanが中核に据えた戦術が、ヤケクソとも思えるような本気mass raider。
そして第三の要素が、blizがマスタロン強すぎるという声に応じる形で出した
牛キャスターにサイクロンをはじめとした魔法効果の時間が大幅に軽減されるパッチ。
これら、Grubbyの「頑張れば勝てる」、deadmanの「マスライダー」、blizの「牛キャスターパッチ」
の3っつの相乗効果によって、マスタロンは確かにorcには効果的だけれど、
決定打にはならないし、チーズでもない、という評価に落ち着いた。
>>35
「やりあえている」が「五分以上の戦跡を収められている」なら、そんなNEは存在しません。
「勝っている」ということであれば、達人remindがスマートな決めうちでGrubbyを下したり、
白い魔術師4K.Zeusが超魔術を発動してGrubbyを身も心も折りきったりしています。

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