Against the Storm



 今年遊んだRTSとしては屈指の傑作だった。
最初は街作りゲームなのかなー?って思いながら遊んでいたけどプレステージに挑戦し始めてから様子が一変し、低難易度と高難易度でまるで別ゲーになっていて驚いた。しかもプレステージの15くらいまでは難易度が上がっていることをプレイヤーに自覚させないゲームの作りになってるのがすごい。本当に無理なくプレステージの難易度の階層を上げさせるのが上手い。普通どこかで難易度が上がるとキツイと感じさせることが多いんだけど、「あれ?クリアできた」、「次もクリアできた」、「またクリアできた…」っていつの間にかプレステージ10くらいまでスイスイ遊ばせてくれる。最初は無理そうと思えるデバフも、いざ始めてみれば「ちょっときついけど何とかクリアできそう」っていう雰囲気でそのまま本当にクリアできる。それでこのゲームはプレステージを遊ぶのが本番なんだなということに気付いた。

 ただねぇ……18から先は本当にきつかった。特に飢餓2倍っていうのが地味に辛い。字面からは何てことないデバフのように思えるけど、これが血の花というイベントとコンボするととんでもない大災害に至る。っていうか初めてのプレステージ20クリアの際は血の花が二度咲いたせいで、7年目にして食料、食材一式が駄目になる事故に遭い、しかもそれが9年目まで毎年発生するという地獄絵図になった。プレステージ20の状況でそれはまさに阿鼻叫喚の次第で、私の頭も大混乱。

女王の怒りがMAX到達する
→猶予1分30秒のカウントダウン開始
→残り10秒の時点で依頼達成で0.5回復
→飢餓で住民死亡or逃亡
→猶予1分30秒のカウントダウン開始

これを11年目までマジで5回繰り返した。達成後キープできてた指令は3回分しかなく、残り2回は箱空けと空き地イベントのクリアでどうにかギリギリ乗り切った次第で、もう最後は自分の心臓がドクンドクン音を立ててるのが自覚できるほど神経過敏になっていました。
人間って緊張しすぎると自分の心臓音が知覚できるんですね。こんなに緊張したゲームは本当に久しくなかったけど、もう暫くこんな思いしたくない。
めっちゃ苦しいんだけど面白い。面白いんだけど酸素不足で溺れそうで苦しい。この苦しさとクリアした瞬間の苦しみからの解放が快感になるゲーム。

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