購入して2年半が経つグラボが調子が悪くなってゲーム中に落ちまくるようになった。
うちのグラボはGIGABYTEのGeforce3060tiなのだが保証期間はちょうど2年となっており、まるでタイマーの如く保証が切れた途端熱暴走を起こして日に日に状態が悪化していった。普通にブラウザを見ていたり、動画を見ていたりする程度の負荷だと何ともないのだけれど、アクション系の高画質ゲームでフレームレートを上げたハイパフォーマンスで遊んでいると画面が暗転して映らなくなり、音だけが聴こえてくるという状態に度々なってしまう、というのが今回の症例。
こちらがそのアイドル状態のHWmonitorによる観測結果だけど、アイドル状態でグラボが既に50度もある。ちょっとヤバみを感じつつゲーム中のモニタリングを継続してみるとこうなった。
ゲーム中80度
ホットスポット105度
ほげぇぇぇぇ………
これはすぐにどうにかしないとヤバい。
というわけでまずはケースフローの見直しから。この筐体はAntecのP101 silentというサーバーとかNAS向けのフルタワー型なのだけど静音がウリのせいかファンは控え目なのスペックのものが最初から付属していた。その状態でマザボの温度もゲームでぶん回してる間は70度近くまで駆け上がってしまっていている。従ってケースのエアフローが窒息気味なのでリアファンをCytheのKAZE-FLEX 140mmに交換した。これは1800rpmまで回転数を稼いでくれるのでAntec純正付属品と比較すると排気量1.5倍を期待できる。そこでまずはこの状態で再計測。
マザボのアイドル時と負荷時の温度が約5度低下の結果を確認。しかしグラボの温度は変わらないまま。ということなので、今回のグラボの異常発熱はケース内のエアフローが追い付いてないのではなく、グラボ本体の原因に由来する問題だと確定した。
あー、やっぱりグラボばらさないと駄目なパターンか。
正直言って面倒くさい。
やむを得ないので2年保証の切れたグラボを分解してグリスの塗り直し(もしかするとサーマルパッドの貼り直しも覚悟)に取り掛かることにした。
グリスはPC工房で売ってた300円のノーブランド品を用意している。私はマニアではないのでシルバーとかダイヤモンドとかそういう品質にはこだわりはないのだ。というか昔一通り試した結果、ぶっちゃけグリスの種類って自己満足なとこあるよなと思ってるんで、使えれば何でもよかろうが私の考えの根底にある。
うちのGIGABYTEのグラボはGamingと名の付くタイプで3連ファンを搭載しているので見た目はがっちり格好いいんだけど分解するとなると面倒くさい。ファンが3つも搭載されているのでファンケーブルも3本あるという…うわぁ、もう絶対面倒くさいやつじゃんって奴なのよ。
しかもガッチリとピンコネクタを突き刺してるもんだからカチカチで抜けなくて四苦八苦した挙句、最終的にペンチでコネクタを摘まんでゴリラパワーで引っこ抜いたけどもうやりたくない。次は絶対ピン折る自信ある。
どうにか剥いたグラボは案の定グリスはガビガビに乾いていてほぼ粉末状態。これが原因でヒートシンクに熱が吸われなかった模様。
サーマルパッドは…まぁちょっとボロボロになってるけどどうにかなるでしょ。
夏なのでちょうど手元にあった顔拭き用フェイスシートでチップにこびりついたグリス類をゴシゴシ落として、適当にティッシュで水気を拭ったら300円の安物グリスをバツ印に塗り付けてグラボを元通りに組み立て直し。
これで駄目ならマジで買い替えだから!
たった2年で買い替えとか精神的ショックが酷いから頼む!と祈願しつつ再計測。
やったぁ!
アイドルで約40度
最大負荷でもホットスポットが80度台まで低下を確認。
大体ピーク時20度下がったってことかな。
すごい効果を確認したが、これってそれだけグリスが駄目になってたってことだよな?
確かこのグラボは仮想通貨マイニングが流行ってた頃に購入したものなので生産クオリティについてちょっと考えさせられてしまった。
昔は2年でこんなことはなかったのにな。
ただ運悪くハズレを引いただけだと思いたい。
追記
やっぱりゴリラパワーでグラボのファンコネクタぶっ壊してたよ。
3連ファンが2個しか動かなくなってたよオワタ…オワタ…
追記2
やっぱりゲームプレイし続けたらホットスポット100度超え発生してたわ。
むしろ悪化してるまである。
でもアイドル時はグリス交換前と比較して5度以上下がってるんで、新しいグリスは実際効いてる。けどそもそも高熱を発し易いチップセットなのかもしれない。
とりあえずゲーム中のブラックアウトする現象は見られなくなったので良しとしよう。
っていうかグラ設定を4kにしてた。
3060ti程度でゲーム設定4kだとそりゃグラボが落ちるわ。
俺がアホすぎる。