去年の4月にアーリーが開始され、即座に購入したもののずーっと寝かせてた(時間がなくて後回しにしてたとも言う)のを、日本語化されたという噂を聞きつけワンプレイしてみた。
最初はよくある工場シムなのかなぁと思っていたんだけどそれは勘違いだったようで、どうもクラフト系日常ゲームっぽい。少なくとも去年プレイしたAlchemist Simulatorよりは断然面白い。
日本語化もほぼ完璧で不満はないレベルで、魔女のグリゼルダの自宅兼工房に居候させてもらいながら弟子としてポーション作成と師匠のグリゼルダや冒険者からのクエストを引き受けて各種ポーションや素材を納品するというゲーム。
まず真っ先に感じたのが、何と言ってもBGMがいい。フィールドの環境音もいいが工房内におけるBGMとSEが特に素晴らしい。魔法のポーション作りというファンタジーのワクワク感と大型フラスコがシューシュー蒸気を上げて音を吹き、ポーションを詰める瓶を木箱に用意すればガチャガチャと瓶同士がこすれるSEが工房という場の雰囲気を作りプレイヤーたる私の気分を盛り上げる一助になっている。
商品棚にポーションを陳列すればやはりカチャカチャという音が商品が並んだという合図となるし、お客さんがポーションを購入するときにも瓶の音がなり、彼らがお店の玄関を跨げばちりんちりんと呼び鈴のような音がなる。このゲームは全く持って音の使い方が上手い。
クエストは主にお使いなので人によっては単調でつまらないと思うかもしれない。私はお使いクエストは次のレベルの素材や採取エリアが解放されるための儀式のようなものと割り切れるタイプなのでお使いクエスト自体はあまり苦でもない。クエストは納品アイテムが指定されたものばかりなので、納品指定のポーションを大量生産するのにどういう風に工夫しようかなというところでやりがいを感じていた。
ゲーム自体は面白かったんだけど操作性だけはあまりよろしくない。キーボードだとWASDでクオータービューを移動させるのは違和感あるけど、コントローラーで操作すると今度はインベントリーの操作に手間ばかりがかかる。いいとこ取りしようとするとモンゴリアンスタイルに行き着くんだろうけど今回は根性でコントローラー操作を続けていた。
メインクエストが終わって各種投資も全部終わって、装備品の強化も9種全部アップグレード完了したのでやることやり切った感があり一応プレイはここまでで終了することにした。終わってみればプレイ時間40時間だったので、クラフト系ゲームとしてはボリュームはカジュアルめだと思う。
DLCで追加コンテンツとして新フィールドや新素材、新クエストなど色々拡張できそうだけど、そもそも工房のスペースが狭すぎるのでそれをなんとかしてほしかったなと思った。惑星一個とまではいかないけど、自動化ゲームらしさをちらちら見せてくる割りに、本格的な自動化をしようとするとあれも足りないこれも出来ないというのは矛盾してるなというのが残念だった。
カジュアルクラフトゲームとしてはとてもよく出来ていた。