ION FURY


90年代のBuild Engineを魔改造して現代に蘇らせたらこうなりましたというFPS。
元々ION MAIDENというタイトルで売り出そうとしていたら、某有名な同名のメタルバンドと訴訟になってタイトルを変更させられたとか、ディレクターが性差別発言をして大問題になったとか色々曰く付きだけどゲーム自体はシンプルに面白い。
撃って、走って、探索してまた撃つというDOOM系統のいいとこだけを素直に承継した理想的な完成度になっている。パズルはDOOM1程度の簡単なものを少し。あとはキーカード集めだけで進められるので、道に迷うことがないのは大いに評価できる。とにかく敵と交戦しながら突き進んでいけばどこかでスイッチでロックされた扉が開き、それの繰り返しでキーカードをゲットして次のエリアへ。俺がやりたかったDOOM2がまさにこれ。


特に第一武器のリボルバーと二番目に手に入るショットガンが安定して強いのがいい。リボルバーは中~遠距離の狙撃にも使えるしショットガンは集弾率がよく中距離でもしっかりヘッドショットを狙っていける優れもの。ショットガンバレルはグレネードランチャーバレルと兼用している謎設定のおかげで、右クリック一発でグレランに早変わりするのも面白い。特に弾薬管理が厳密に必要なゲームではないけれど、敵のタイプによって爆発系の攻撃が効果的な敵、この敵にはこの武器が刺さるといった武器種による相性というものがあるので、このゲームのショットガンの汎用性の高さには大変お世話になった。


道中は楽しく遊べるんだけどボス戦は少し憂鬱だった。
特に大型飛行ユニット戦はほぼターン制のような作法での戦いを強いられるので、ただただ面倒くさいがすべてを上回った。他の部分が文句なしの出来だっただけに、逆にちょっと気になった点が悪い意味で目立ってしまった。あぁ、あと序盤のボスの割りにHPゲージが多くてとにかく時間がかかったのも印象が悪かったかもしれない。ターン制バトルはそれはそれで演出をよくすれば嫌いじゃないんだ。
とにかく面白いことは面白かったので拡張DLCのAfter Shockも購入予定のリストに入れて次のセールを待ってる。

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